バルスのサーフ業態、既存店伸ばす

2015/04/09 09:14 更新


 バルスが展開するサーフスタイルショップ「ダブルティー」(WTW)はこのところ、既存店売り上げが前年比30%増ペースで伸びている。ナチュラルな生活スタイルの提案や店舗空間が、海が好きな層の共感を呼んだ。4日には東京・神宮前にワンランク上の上質なサーフスタイルを提案する新ショップ「ダブルティー・サーフクラブ」をオープンした。

 WTWは11年2月に青山でスタート。当初は苦戦したが2年目から客数を増やし続け、売り上げ増ペースを高めてきた。青山店の最近1年間の売り上げは初年度の6倍。昨年まで4店を出店した。

 女性客6割、男性客4割で、30代を中心に20代からシニアまで幅広い。自社サイトのほかフェイスブックやインスタグラムなどSNS(交流サイト)で宣伝しているが、客数増は口コミ効果が大きいと見る。サーフィンで波待ちしている時の解放感を意識した居心地のいいサーフスタイルをショップで表現するが、インテリアや雑貨を軸とした商品でナチュラルなスタイルを提案し、サーファー以外にもファンを広げている。

 主力のインテリアでは、米コーンミルズのデニムを米国で縫製し、岡山で加工したデニム地のソファ(22万円)が入荷待ちの顧客が常にいる人気商品だ。雑貨はロゴ入りトートバッグ、クラッチバッグが好調。アパレルも充実し、Tシャツなどの売れ行きが良い。オリジナル比率は6割で徐々に増やしている。EC(電子商取引)も年内に始める。

 ダブルティー・サーフクラブは都会的で優雅なサーフスタイルを提案し、WTWより男性客比率を高く想定する。4日の開店前には40人の行列ができた。



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