無人古着専門店のアベンドがサインポストと業務提携 セルフレジ導入で出店加速

2023/05/02 06:28 更新


サインポストの「EZレジ」導入で業務提携 (右が南雲代表、左が富沢一憲サインポスト常務)

 無人古着屋「セルフルギ」を展開するアベンド(東京、南雲宏樹代表)は、店舗ソリューションを手掛けるサインポスト(東京、蒲原寧社長)と業務提携し、サインポストのPOS(販売時点情報管理)機能付きのコンパクトなセルフレジ「EZレジ」を全店舗に導入する。顧客の決済時間の大幅な短縮などが可能になり、これを契機にアベンドはフランチャイズを拡大し、全国への出店を加速する。

 サインポストは買い物客の待ち時間を大幅に短縮し、従業員のレジ業務の負担軽減を目指して、AI(人工知能)搭載のセルフレジの開発や、世界でも数少ない無人決済店舗システムの実用化を実現するなど、小売店の経営課題を解決するための製品・サービスの開発に取り組んでいる。

 今回の業務提携は、フランチャイズ拡大に向けた戦略の一環。セルフルギ全店(現在4店)にサインポストのEZレジを導入することで、FC加盟店が容易に低コストなセルフレジを導入できるようにする。それとともに、電子マネー・バーコード決済など決済手段追加の設定料を無償とするなど、FC店の要望に柔軟に対応できるようにする。これらにより、顧客にスムーズな買い物体験を提供する。今回の提携を皮切りにサインポストが提供する無人・省人店舗に関するノウハウ、オープンイノベーションのネットワークを活用して効率的で確実な店舗拡大を進める。

 アベンドが運営するセルフルギは「24時間無人で販売する」ビジネスモデルを構築。高品質な古着を提供しており、現在、東京の池袋、吉祥寺などのほか、熊本などでフランチャイズ展開している。今回の業務提携を踏まえて、全国からのフランチャイズ店展開などの要望に応え、6月までに新たに3店、年内には15店のオープンを予定。全国100店の実現へ弾みをつける。

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