スニーカーセレクト店を運営するテクストトレーディングは28日、東京・渋谷の神宮前交差点近くに、女性向け業態「アトモスピンク」で最大規模の路面店を開設した。今後も大都市圏で約100平方メートル以上の直営店を出し、現在年間約10億円という同業態の売上高を、今期(20年8月期)末までには20億~23億円に引き上げる。
旗艦路面店となる「アトモスピンクフラッグシップ原宿店」の売り場面積は、約290平方メートル。半地下で逆L字の1フロアに900点弱の商品を揃え、うち4割をアパレルで構成する。最も奥にある波打つ形状のスニーカー壁には約220点のスニーカーを陳列するほか、隣接する壁面には縦2メートル×横4メートルの大型デジタルサイネージをピンク業態で初めて設置した。
ブランドは「ナイキ」「アディダス」「プーマ」のほか、新たに「カーハート」「リーバイス」などを導入。ピンクオリジナルのアパレルも全体の約1割入れ、コーディネートを補完する。
リアル店ならではのコト提案にも力を入れる。ダンス、ミュージック、アートを軸に毎月店内でイベントを開催。プロのスタイリストを招いたパーソナルスタイリングも企画する。
マルチクリエイターで10代のアイコン的存在である、あややんをディレクターに起用し、ディスプレーやオリジナル商品の協業、商品セレクトの監修を依頼した。
1カ月当たりの売り上げ目標は4500万円。外国人客比率も、他店より10ポイント高い30~40%を想定する。同社としてはピンク業態の認知度を高める発信拠点として位置付け、店舗サインも通常より大きめにした。
