「アトモスピンク」出店を強化 20年までに10店舗に

2018/11/29 06:30 更新


 スニーカーセレクト店を運営するテクストトレーディングが、女性向け専用業態「アトモスピンク」の出店を強化する。20年までに国内店舗数を現状の3から10へと引き上げる。12月には東京・渋谷に4店目を開設。韓国やタイなどアジアへの出店も始める。スポーツ用品業界では近年、女性市場の開拓に力を入れている。そのためにはスニーカーは欠かせず、同業態の戦略と成否は業界的に関心が高い。

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 アトモスピンクは、今年2月に東京・神宮前に1号店を開設した新業態。「ストリート・スニーカー文化を女性に広げる」セレクト店として、アパレルとスニーカーを販売している。現在、新宿のルミネエストと大阪ルクアイーレにも直営店を出すほか、三越銀座店とJR名古屋高島屋、大丸京都店の婦人靴売り場にコーナーを構える。

 商品は、「ナイキ」「アディダス」「プーマ」「フィラ」など大手NBを中心に揃え、オリジナル品も一部扱う。店内では靴とともに、それと合う服もコーディネート提案し、服の売り上げ構成は3割を占める。業態開始以降、計画を上回るペースで推移し、ブランド側からも高評価で、手応えを得ている。

 国内店舗は、大都市部のSCや路面への出店で拡大する。12月には渋谷のセンター街に出店。ビル1階に約80平方メートルの売り場を構える。

 また、業態としての発信力を強化するため、ブランドとの協業や別注企画に重点を置く。23日には、日本初登場となる韓国のストリート系新興ブランド「ルースレス」の別注アイテムを、アトモスピンク全3店とオンライン店で発売。今後も、有名無名・規模の大小を問わずに連携を進める。

 ルースレスは、ストリートカジュアルブランドの韓国マネジャーを務めたエフィ・リーが、14年に立ち上げたブランド。90年代のヒップホップファッションに、今のトレンドをミックスし、独自のロゴマークとサイドに入れたラインデザイン、セクシーなテイストが特徴だ。現在、ストリート系のオンライン店のほか、約15のセレクトショップで販売している。別注品は6アイテム。ピンクのトラックジャケットや、黄色のTシャツなど蛍光色が目立つ。

2月に開設した神宮前の1号店
23日に発売した「ルースレス」。右はデザイナーのエフィ・リーさん


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