女性向けコンフォートシューズメーカー、アッソインターナショナル(大阪市)は今秋から、ターゲットやテイストが近い異業種のブランドと組んだ小売りを始める。靴単一のブランドでは集客が難しいと判断した。
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22~28日に東京・代官山で開く「幾重×ミスキョウコ秋の新作発表会」(仮称)には、婦人アパレルメーカー、マツオインターナショナルのブランドに出てもらう。消費者を対象とする販売会だ。
「幾重」は若いころからDCブランドに親しんだファッション好きの女性を対象とする靴の新ブランド。アッソインターナショナルの強みであるコンフォート機能をベースに、モードな感覚を取り入れる。主力ブランド「ミスキョウコ」の旗艦店である東京・青山店で、マツオインターナショナルのブランドを期間限定で販売する計画もある。
幾重はコンフォートとモードを組み合わせたブランドで、競合ブランドが少ないことから、卸売りも順調にスタートしている。初回受注は予想を上回る2億円となった。中心価格は2万5000円とミスキョウコより高いが、価格抵抗感は少ないという。
ミスキョウコでも婦人アパレルメーカー、ワイエムファッション研究所の「ヤッコマリカルド」と組んだ販売手法を検討している。
アッソインターナショナルの芦田道生社長は「客目線で考えると、同じターゲットに合う化粧品、さらには旅行会社などとユニットを組んだ方がいい」と話す。

