アスプルンド デニム廃材を活用したアップサイクル素材を販売

2024/07/10 17:30 更新


試作したテーブル

 アスプルンド(東京)はベトナム企業のサイテックス(ホーチミン)が開発したアップサイクル素材「ステラポップ」の日本での販売権を取得し、家具や建材向けボードなどを「ステラポップ・バイ・アスプルンド」として販売を始める。同社は「サーキュラーエコノミーを目指すブランド」としている。

 サイテックスは05年創業のOEM(相手先ブランドによる生産)企業で、主に欧米ブランドにデニム製品を提供している。早くからCO2(二酸化炭素)削減や工場排水の再利用に取り組み、25年までにカーボンニュートラルを目指している。ステラポップはジーンズの生産後に出るデニムの端材や出荷できないB品を細かく裁断し、色や素材ごとに分別する。色柄を合わせて手作業で混合し、水性バインダーを混ぜてプレス。板状にしたものにウレタンコーティングを施す。

 アスプルンドはこれまでも農業廃材を利用したプランターやランプシェードなどを開発してSDGs(持続可能な開発目標)に取り組んできた。ステラポップは色別に分別保管しているため、リサイクル材では困難だったカラフルで、斬新なデザインを製作することができる。同社は「デザイン性に優れ、大判ができること」でステラポップの販売を決めた。今後はオフィス用デスク天板やソファフレーム、ランプシェードなどオフィス空間向け商品のほか、ホテル向けの雑貨や店舗什器などを幅広く展開していく予定で、「上質なプロダクト素材として提供していたい」としている。

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