アルページュ、売上高100億円超 春夏も好調

2017/06/09 04:30 更新


 TSIホールディングスグループのレディスアパレル企業、アルページュは、17年2月期の売上高が100億円の大台を突破した。営業利益率は15%。
 プロパー販売を強化し、17年春夏も予算を上回るペースだ。今夏のセールは昨年以上に縮小して限定店舗のみで開催する計画で、ブランド価値や消費者との信頼関係を守る。

 今春夏商戦は「気候の変動が読みづらく、市況全体は厳しいのでは」と、5月に就任した野口麻衣子社長。その中でも同社は、新しい物を求める消費者のニーズをつかみ、トレンドの刺繍アイテムやカラースカートが好調。「3~5月の数字は予算に対して上ブレしている」。特別な販促策を打ったわけではないが、新規を含めて客数が増えたという。

 夏セールは、店舗数や開催期間を絞る。昨年は実験的に一部店舗でセールを実施しなかったほか、実施店舗も日数を短縮した。さらに今年は各ブランド、「限定数店舗でしかセールを行わない」形にまで踏み込む。プロパーで買った商品が翌月には安くなるような、「消費者をがっかりさせることはなるべく無くしたい」。プロパーで年間販売できる店舗を増やし、価格に対する消費者の不信感を払拭(ふっしょく)したい考えだ。

 セール品が無くなりしだいプロパー販売に切り替える。暑い時期でも着られるが新鮮味のある夏物第2弾のような位置づけの商品を投入する。

 前期業績は、売上高101億1000万円(6.3%増)で目標の100億円を超えた。営業利益は過去最高の15億2000万円(25.6%増)、営業利益率は15%となった。

今後も消費者のクローゼットにない商品を提案する(「マイストラーダ」17年秋物)


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