アルページュ「カデュネ」 女性の心身に寄り添う服

2019/12/02 06:30 更新


 TSIホールディングスグループのアルページュは20年春、大人の女性向けの新ブランド「カデュネ」を始める。ブランド名はフランス語の「月光」に由来し、月の満ち欠けや女性の体調の変化を考えた心地良い服を作る。全体的に柔らかで落ち着いた印象だ。既存ブランドとは異なるテイストや価格帯で、新規客にアプローチする。

 対象は30~40代。野口麻衣子社長が立ち上げから関わり、「忙しい今の女性たちの、良い時も悪い時も寄り添える服を作りたい」と話す。特にこだわったのが色だ。ペールトーンなど自然に近いカラーを多く使った。東炊きという手法で染めたリネンドレスはカーキやミントグリーン、オレンジ、モカで、リラックスや爽やかなど、それぞれの色の意味を打ち出す。素材はリネンやトリアセテートなど。国内の生地や縫製が多いという。手描き風のオリジナル柄のドレスやスカートで柄物も差す。

 肩の力が抜けた服だが、だらしなく見えない作りにし、小物次第でオンにもオフにも使える。ジャケットやパンツも充実する。既存ブランドに比べて商品単価は3000~4000円、想定客単価は5000~6000円ほど高い。ワンピースで2万4000~6万9000円。新規客に加え、一部既存ブランドとの買い回りも想定する。

 販路は都心の駅ビル・ファッションビル、百貨店で、20年春に2店の出店と期間限定店を計画している。自社ECでも販売する。秋にも2、3店を加え、まずは7店程度の体制を目指す。

20年春に2店を出店する計画


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