デイトナ・インターナショナルのレディス業態「アーセンス」の21~22年秋冬物は、ビンテージがテーマ。伝統的なメンズ服のデザインや仕様を女性的にアレンジしている。工場に残っていた上質な生地を使用した服など、単品訴求力の高い商品も充実する。ルミネ新宿ルミネ1の実店舗と「フリークスストア」のECで販売している。9月には「ゾゾタウン」に出店する予定だ。
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20年春にスタートしたアーセンスは、30~40代の仕事や家事・育児に励む女性に寄り添う服を提案する。フリークスストアのバイヤーだった梅本愛子さんがディレクターを務めている。
昨秋冬に最も人気だったリバー仕立てのコートは、生地をアップデートした。昨年は中国素材を使ったが、今年は尾州の機屋に残っていた軽量なウールを採用。オーバーサイズで大きめの襟が特徴だ。ミドル(本体5万4000円)とロング(5万9000円)がある。
梅本さんの私物のビンテージアウターの裏地から着想を得て、先染めのジャカードでオリジナルの花柄を表現したキュプラ・コットンのワンピース(2万6000円)などもある。手入れのしやすさに配慮し、縮みを計算したパターンと製品洗いで、自宅での手洗いも可能にした。
スタイリング提案では、「バーラップアウトフィッター」に別注したフード付きのベストにトレンチコートを合わせるスタイルを推す。ベストは金ボタンを使うことで、女性らしく上品な印象に仕上げた。「今秋冬は機能的なアイテムをエレガントに着こなすスタイルに興味がある」(梅本さん)とし、「ポーラテック」フリースを使ったウェアなども揃える。