「アラミス」管理会社を新体制へ

2017/07/03 05:05 更新


クラボウがアラミスへ株式有償譲渡


 「アラミス」ブランドが新スタートを切る。ブランド管理会社であるアラミスインターナショナル(クラボウ70%・アラミス30%出資)に関し、クラボウが出資分をメンズカジュアルのアラミスに4月末に有償譲渡、アラミスの100%子会社となった。今後、サブライセンシーも一部変更し、新体制の下でブランドイメージをさらに向上させる。

 アラミスインターナショナルは83年、クラボウが商標を持っていたアラミスの本格展開を目的に設立。資本金は1000万円、クラボウとアラミス両社が役員各2人を出し、クラボウが事務機能を担った。スーツ、カジュアル、インナー、靴下、ハンカチ、寝装品などの各用途で有力企業をサブライセンシーに展開してきたが、ブランドの継続的な発展、運営費用の効率化などを目的に新体制へ変えた。

 新生アラミスインターナショナルの社長には、北畠篤クラボウ代表取締役兼常務執行役員兼繊維事業部長に代わり、森安彩夫アラミス代表取締役会長が就いた。本社もアラミス内に移転した。クラボウが39%を出資するアラミスとの協力関係は変わらない。

 現在のサブライセンシーは、アラミス(カジュアル)、エース(バッグ)、ラブリークイーン(レディスフォーマル)、アズ(インナー・パジャマ)、カジウラテックス(メンズフォーマル)、太陽繊維(オーダー用ドレスシャツ生地)、三善産業(ベルト・マフラー・手袋など)。17年春夏物でミズワン(レディスプレタポルテ)および17年7月で福助(ソックス)が外れる予定だが、婦人服分野などは中長期的にブランド育成に取り組める新たなパートナーを探していく。

 アラミスは、アラミスインターナショナル設立以前の76年からメンズカジュアル商品を手掛けており、現在は主販路の百貨店で約90店を展開。17年1月期の売上高は20億1400万円で、堅実な収益を続けている。




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