ファッションリユースの業界団体、アンドバイヤーが主催する消費者向け古着販売イベント「フルギフェス」が好調だ。集客力の高さから「売れるイベント」として口コミが広まり、出店希望者が増え続けている。消費者、事業者の双方から国内最大規模の古着即売会として認知されている。
17年にスタートし、年2回開催している。26年6月14日に東京ビッグサイトで11回目を開いた。特徴は来場客数の多さだ。アンドバイヤー理事を務めるJAMトレーディングの福嶋政憲社長は「日取りや天候の条件が最も良かったピークの回は1万5000人ほどを集めた。それ以外の回も1万2000~1万3000人で安定している」と話す。
主な客は若年層。出店者も比較的買いやすい価格の商品を扱う店が多い。大手や有名店だけでなく、普段は実店舗を持たずECで販売している古着屋や、イベントを行商のように渡り歩く業者もいる。ほとんどの事業者は「ここが一番売れる」と口を揃える。今回も300口用意した出店枠が1日で埋まった。
「ベルベルジン」など貴重な高価格帯ビンテージに強い店舗も出展しており、マニアの来場も多い。近年は数万~十数万円のバンドTシャツやアニメTシャツに特化した店や、映画や音楽関連の中古ポスターを扱う専門店など出店者が多様化している。
一風変わった施策としては、前回から会場内に車での移動式洋服お直しサービス「おなおしとらっく」を導入した。現地で買った古着をその場で即日修理、カスタムできる。特に穴を塞ぐ修理とTシャツの丈詰めの依頼が多い。

また、今回から新たにゾゾのブランド古着販売サイト「ゾゾユーズド」がスポンサーに入った。島村龍也ユーズド事業本部本部長は「ゾゾユーズドは販路がECのみ。リアルな顧客接点を作り、サービスの認知拡大につなげたい。古着業界全体を盛り上げる一助にもなれば」という。

「古着ブームと言われ始めてから2~3年経つが、イベントの勢いは衰えていない。消費者にとって、リユースは選択肢として自然な存在になっている」(福嶋社長)。今後も開催を継続し、古着業界にさらに勢いをつけたい考えだ。

