アルペン PB「ティゴラ」で単独出店を開始

2020/09/17 06:29 更新


 スポーツ小売りチェーン大手のアルペンはPB「ティゴラ」の単独出店を開始する。これまでスポーツデポやアルペン、オンラインストアで販売してきたスポーツライフスタイルブランドのティゴラを刷新し、9月18日にららぽーと立川立飛、10月末にはららぽーと横浜に相次ぎ出店。今後も出店を重ねる。水野敦之社長は発表会見で、「ウインターやゴルフで当社PBは評価を得ているが、一般衣料においても認められるようにしたい。新型コロナで周囲が委縮している状況だからこそチャンス」と意気込みを語った。

 ティゴラは06年に誕生し、20年6月期には売上高150億円を誇るアルペンのPB。これを「アフォーダブルスポーツライフスタイルウェア」をコンセプトに刷新し、高機能でシンプルなデザイン、手ごろな価格帯を実現している。3シリーズのうちの一つを「ビームスデザイン」がプロデュースした協業ラインとする。

 ティゴラ初の直営店となる「ティゴラ・バイ・スポーツデポららぽーと立川立飛店」は約130平方メートル。10月初旬には、同店を再現したバーチャル店舗も開く。両店舗ではAR(拡張現実)体験も提供する。10月下旬にはららぽーと横浜に約95平方メートルの2号店も開設する。新生ティゴラはビームスとの協業ラインを含め、これまでティゴラを販売していたスポーツデポなど既存販路でもブースを設けて販売を継続する。

 新型コロナウイルスの感染拡大やアパレル不況が広がる中、同社があえて積極策を打ち出したのは、スポーツファッションが高い成長性があるにも関わらず、機能性の高いアパレルは高価格のものが多く、日常使いにも適していないデザインが目立つため。実際、アルペンのスポーツウェア売上高はこの5年で42%成長している。

 さらにコロナ禍で既存SCに空きテナントが増え、家賃相場が下がっていることも追い風で、「今秋に出す2店に加え、今後さらなる店舗展開も考えている」(水野社長)という。

新生ティゴラ
会見に臨む水野社長


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