アリババグループ 上海で「独身の日」商戦キックオフ

2020/10/22 06:25 更新


新商品発表の場としても重要になっている

 【上海支局】アリババグループは10月20日、上海で「独身の日」商戦のキックオフイベントを開いた。コロナ後、初となる大型イベントにグループのプラットフォームを総動員する。12回目となる今回は商戦の山を11月11日と11月1~3日の二つ作る。

 第1の山に向けては10月21日から予約販売が始まった。2000年代生まれの00后、1950年代生まれの50后も新たに対象とし、期間中に8億人の利用を見込む。

 支払い機能の支付宝(アリペイ)が、独自にイベントを開催する。支付宝の普及により中国はオンラインとオフラインの融合が進んだ。期間中に飲食店、スパ、映画チケットなどで支払いすると割引が受けられる。アリババグループでOtoO(ネットと店舗の相互送客)を手掛ける口碑とも連携し各地域の実店舗の参加も促す。

 ライブコマースも今まで以上に増える。400の著名ブランドで総裁がライブコマースに出演し、消費者と直接対話しながら商品を販売する。人気の網紅(ワンホン)が集まったイベントの開催も予定している。

 新商品、新ブランド発表の場としての重要性も増しそうだ。「新商品を発表する場として定着している」(アリババ)として、期間中に新商品だけで500億元の販売を目指す。5000の新ブランドが参加する。昨年の商戦では、販売された商品の6分の1が新商品だった。

 越境ECについては、コロナ禍で海外旅行へ行けなかった消費者のために、注文した商品が72時間以内に手元に届くようにする。200カ国・地域の2万5000軒以上の店が参加する。



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