ワコールグループの水着・下着製造小売りのAi(東京)の20年シーズンは、19年に続き大人向けリゾートスタイルを重点にする。また、水着専門店のラウレアと業務提携し、商品開発や販売で協業する。
同社は主力業態の「三愛水着楽園」を18年、大人女性に向けたリゾートスタイルを提案する「サンアイリゾート」へとリブランディングした。18年、19年は台風など天候不順の影響を受けて夏の水着販売は厳しかったが、リゾートウェアやヨガウェア、インナーウェアなど天候や季節に左右されにくいアイテムの強化を進めてきた。
水着では、ワコールと連携した商品の開発や売り場開拓にも着手している。
◆年齢、体形などカバー
サンアイリゾートは20年シーズンも、シティー、ビーチ、ルーム、スポーツの四つのシーンに分けたスタイルを提案する。サイズの拡充やヤング向けの再強化、カップル向けの提案など、年齢、体形、シーンなどを広くカバーしていく。
大きなサイズは15号、17号の水着を2型発売するほか、グラマーサイズ対応としてカップサイズG・H・Iに対応する水着も開発した。ともにワコールの定番ブラジャーのカップを活用した。大人のエレガントスタイルを提案する「コーラルベール」のリゾートドレスは7~17号を揃える。
「サンアイリゾート」ブランドではカップルに向けたペア企画の型数を2倍に拡充する。ヤングのニーズに対応しながらメンズの獲得も進める。
◆販売店舗は19年並み
ラウレアとの業務提携もヤングの強化策の一環。ヤングに強いラウレアの商品をAiの店舗で販売するほか、機能性の高いAiの水着のパターンにラウレアの人気柄や配色をのせた協業水着を20年2月に発売する。Aiの一部店舗をラウレアに委託するなど、販売面での協力体制も構築する。
夏季限定も含めた水着の販売店舗数はここ2年間は絞ってきたが、20年シーズンは19年並みの約70店を計画する。20年3月にはHEPファイブの「C&G」を「サンアイリゾート・ノーザリー」に刷新し、同業態の旗艦店と位置付ける。水着と下着の垣根をなくし、「ノーザリー」業態もサンアイリゾート・ノーザリーとして順次、刷新していく。