イオンリテールはランドセルの予約販売会をお盆を含めた期間に延長、販売数量を押し上げている。店舗によっては8月いっぱい継続して、コロナ禍で実際に試着するなどの機会が限られてきたことを補う。
ランドセル販売は、年々早まる中でゴールデンウィークが需要のヤマとなっているが、今年は第4波の新型コロナの感染拡大と重なったことから、そこでの販売は予想を下回ったという。現在までの累計では20年度を10%、19年度比でも20%上回る販売動向にあるが、7月から第5波に見舞われていることも含め、実際に触れて購入を決めることができていない層が多いとみている。
ネットでの売り上げが大幅に伸びた前年をさらに40%上回っており、購入がリアルに限らない形は広がっているが、ランドセルは背負ってみることが欠かせない商品。そこで例年は7月中旬までの予約販売会を延長、NBも含め多品種が揃い、コロナ下にあって短時間で比較ができる売り場の利便性のアピールを続ける。前年は8店だった接客の予約ができる店も24店に広げている。これらにより現在の勢いを維持、前年を上回る着地を目指す。
これまでのところ、タブレットケースを付けた軽量タイプも新たに投入した大容量の「かるすぽみらいポケット」が人気で、6万~7万円の価格帯のものが先行している。また、女児向けでパープルの人気が高まっているという。このあと刷新した24色の「はなまるランドセル24」(2万8000円)なども含めて売り込む構えだ。