そよら武蔵狭山が開業 多頻度来店型で定着へ 自社競合を避け補完関係に

2023/09/28 06:27 更新


年間来店客数220万人を見込む

 イオンリテールは9月26日、そよら武蔵狭山(埼玉県狭山市)をオープンした。9月21~25日のソフトオープン期間は計画以上の売り上げで、オープン当日は開業前に約1000人が並び、順調なスタートを切った。自社競合を避けつつ、小商圏の多頻度来店型として地域に密着することを目指す。

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 20年2月に閉店したGMS(総合小売業)のイオン武蔵狭山店の跡地に、都市型SCとして開業した。立地は国道16号線沿いで狭山市駅から徒歩9分。敷地面積は1万8600平方メートル。売り場面積は6980平方メートルで、旧店から半分以下に規模を縮小したが、効率の良さと310台の駐車場を含めて利便性を高め、この規模としては多い年間来店客数220万人を見込む。旧店の食品への支持を核店舗のイオンスタイル武蔵狭山で引き継ぎ、そよらとしてのテナント揃えで半径3キロ圏内からの繰り返しの来店と顧客の若返りを促す。そのため15店の専門店は飲食やサービス分野のほかキャンドゥ、未来屋書店など利用頻度の高いテナントに集中した。地元産品も揃え、地域に根差したワークショップを企画するなど、地域密着も重視した。

 イオンスタイル武蔵狭山には食品、日用品に加えて、カジュアルとインナーを揃える衣料品を置く。キッズ、ヘルス・アンド・ビューティーを充実した北東約900メートルに位置するイオンスタイル狭山と補完関係を築く。

 同施設はそよらの第5号。イオンリテールは25年までに、10施設にすることを目指す。隣の入曽駅周辺にも25年、そよらが開業する予定だが、武蔵狭山は足元を固めてすみ分ける。 



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