アドエルムがブレイキン市場に参入 LAイベントの冠スポンサーに

2022/11/16 06:29 更新


「マタドア」を皮切りにした米国進出用に作ったキービジュアル

 機能素材を開発するアドエルム(東京)が米国のブレイキン市場に参入する。11月18日にロサンゼルスで初めて開くイベント「マタドア」の冠スポンサーとなり、自社素材とPBのウェア「アドエルム」を訴求、米国発で世界のブレイキン市場の活性化を目指す。

 24年のパリ五輪で新競技として加わるブレイキンに以前から着目し、参入のタイミングを計っていた。28年にはロサンゼルス五輪も控え、世界的に注目される好機と捉える。ブレイキンは動きが激しく、高い精度が求められる。体の運動・休息効率を高めるアドエルムの技術は、ブレイキンのパフォーマンス特性に適すると判断。ブレイキンも含めた米国発のヒップホップカルチャーやストリートカルチャーに影響を受けた杉本健社長が手がけるPBは、「これまでの延長線上でも通用する」という手応えもあった。

 マタドアはアドエルムが企画・運営する。6カ国(ノルウェー、フィンランド、ポーランド、イタリア、韓国、日本)から著名なパフォーマーを招待し、パフォーマンスをしてもらう予定だ。その翌日には世界有数のブレイキンのダンスバトルコンテスト「フリースタイルセッション」が開かれる。このコンテストにマタドアの招待パフォーマーを「〝チーム・マタドア〟として送り込む」という。「グローバルなスケールのバトルになるので観客も沸くと思う」と期待する。冠スポンサーとして資金やウェアの提供を通じたアドエルムのPRと、「『あなたの可能性を拡げる』という企業理念にのっとり、パフォーマーたちが活躍する場を作り、夢を応援したい」考えだ。



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