アダストリアの「ローリーズファーム」は25年秋、メンズ商品をユニセックスの新ラインに刷新する。ベーシックなパーカやTシャツと、明るい色でトレンドを取り入れた商品の2軸で構成する。ファミリーやカップル客が多いSC立地の大型店で販売する。
(高塩夏彦)
20年からメンズの販売を始めた。シンプルな無地のシャツやセットアップなどのきれいめなアイテムが主力で、一部の大型店と自社ECで扱ってきた。女性スタッフが着用して販売することが多かったのもあり、購買客の約7割は女性だった。
「お客様からはレディスのみのブランドという印象がまだ強い。男性客を取り込むには変化が必要だと考えた」(中西亮太ローリーズファーム営業部部長)。新たなイメージを作るため、新ライン「LFM(U)」(エルエフエムユー)の立ち上げを決めた。
25年秋冬は身長や体形を選ばないゆったりとしたシルエットで45型を企画した。ベーシックな商品はワンポイントの刺繍入りのパーカ(税込み8800円)、スウェット(5500円)など、パートナーと着回せるようなシンプルなアイテムが揃う。

トレンドを取り入れた商品はチェックのネルシャツ、共地のペインターパンツなど、ワークウェアやストリートテイストを多く出す。明るい青のダッフルコート(1万9800円)や、ピンクのニットアイテム(7700円)など、メンズでは珍しい華やかな色の商品が多いのも特徴だ。

公式ECで先行予約を受け付けている。9月18日からルミネエスト新宿で期間限定店を開く。秋からは現在、メンズを販売している店舗でも販売を始める。今後、大型店を出店した際はエルエフエムユーの売り場を設けることも検討する。