アダストリア、生産パートナーの情報を開示 サステイナブル経営さらに

2024/09/13 08:00 更新


 アダストリアは9月13日、縫製工場や貿易公司といった47社のサプライヤーリストを公開した。サステイナブル経営の取り組みの一環で、今後は素材サプライヤーの公開も視野に入れる。

 子会社合併による企画・生産管理機能の一元化などが背景にある。16年には環境や人権問題への配慮を軸とした調達方針と調達ガイドラインを策定。モニタリングや現地視察を通して、工場とのパートナーシップの締結を進めてきた。サプライヤーと協働し生産背景を可視化し、生産地域の労働環境改善などにつなげたいと考え、公開に踏み切った。

 今回公開したサプライヤーは、自社直貿の特定パートナー企業47社で、うちアパレルが29社、雑貨が18社。直接取引する縫製工場や貿易公司が含まれる。自社直貿における取引額の約80%を占める。

 今後も、縫製段階の生産背景の可視化を進める。新たな生産地を見つける際も、パートナーシップを結べる工場を探す考えだ。「生産地域の持続可能な発展という目標を共有できる企業と一緒に成長していきたい」とする。

 また、自社直貿以外で取引のある商社とも協働し、公開できる情報を増やしていく。素材段階のトレーサビリティー(履歴管理)の強化にも着手しており、今期(25年2月期)は6、7社を調査した。将来的には素材段階のサプライヤーも公開する計画だ。

関連キーワードサステイナブルピックアップニュース



この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事