アダストリアは4月10日、ファッション特化型のメタバース(インターネット上の仮想空間)向け商品販売プラットフォーム(PF)「スタイモアー」を始めた。同社の商品をもとにしたスキンを販売するほか、外部の企業やクリエイターも出店できるオープンモールとして運営する。実店舗と自社EC「ドットエスティ」に続く、新たな顧客接点へ育てる。
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同社は「デジタルでの顧客接点」を成長戦略の軸の一つとし、22年にメタバース専門チームを立ち上げ、オリジナルのアバターやスキンを販売してきた。
田中順一執行役員マーケティング本部長兼ドットエスティ事業本部長は「メタバースで当社を知り、リアルの服のファンになる例も増えてきた。今後の成長が見込める市場で、先駆ける価値がある」と話す。
今回立ち上げたスタイモアーは、ファッションECのようにアイテムごとに絞り込み検索できる機能が特徴。購入したスキンは「VRチャット」など、四つのプラットフォームでアバターに着せることができる。
法人は10%、個人クリエイターは7%の販売手数料を取る。第1弾の出店企業はサンリオなど。初日から100点以上の出品があり、3年後をめどに出品数10万点以上を目指す。