エースはイタリアのトラベルバッグブランド「ブリックス」と日本国内総販売店契約を締結した。7月1日から販売する。
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初年度の売上高(小売価格ベース)は4億円の目標。百貨店やセレクトショップを中心に販路を拡大する。「早い段階で10億円規模にまで成長させたい」(千葉尚秀取締役経営戦略本部本部長)とし、約30店での売り場確保やECにも取り組む。
ブリックスは52年にミラノで設立されたトラベルバッグブランド。世界40カ国以上で販売し、日本には94年に進出、現在百貨店8店で販売している。売上高は小売価格ベースで約180億円、そのうち4分の1をアジア市場が占めるが、日本では約2億円にとどまっていた。
「伝統的で洗練されたイタリアンスタイルに魅力を感じた」とし、エースは顧客層の拡大に期待する。世界的に旅行や観光がブームとなり、ラゲージの需要はますます高まる。価格やテイストを幅広くし、多様化する顧客ニーズに対応する狙いだ。
エースが扱うラゲージブランドのなかでブリックスは米国発の「ゼロハリバートン」に次ぐプライスライン(中心価格帯)で、「ラグジュアリーを補完するプレミアムインポートブランド」と位置付ける。
旅行用のスーツケースから日常使いできるバッグまで揃え、伝統的なデザインと機能性を備えたラゲージの「ベラージオ」シリーズは5サイズあり、7万2000~8万8000円。エンボス加工を施したリモンタ社製のPVC(ポリ塩化ビニル)とトスカーナレザーを使ったトラベルバッグコレクションは5型で6万4000~9万円。