ラルフローレン社、NY・5番街のポロ店閉店へ

2017/04/05 11:04 更新


 【ニューヨーク=杉本佳子通信員】ラルフローレン社は4日、5番街の直営店「ポロ」を閉店すると発表した。同社が効率化を進め長期的に収益を上げる計画として掲げた「ウェイ・フォワード・プラン」の一環だが、14年秋にオープンしたポロ店が2年半しかもたなかったことが、同社の低迷の深刻さを表しているといえそうだ。リストラ案を発表した日の株価は3.64%下がった。

 ポロの2階にあったカフェ「ラルフズ・コーヒー」は人気が高く、今後ラルフズ・コーヒーを含めた新しいコンセプトの店を検討する模様だ。隣接するレストラン「ポロバー」も存続し、食関係は好調のようだ。

 一方、セールスフォース社の「コマース・クラウド」を採用し、イーコマースのプラットフォームをより低コストで融通がきき、より一貫性のある顧客経験を提供できるようにしていくという。

 ラルフローレン社はこの変更に伴い、昨年6月の投資家向け説明会で発表した年間1億8千万ドルから2億2千万ドルの経費削減に加えて、さらに年間1億4千万ドルの経費を削減できるとしている。このリストラにかかる経費は、約3億7千万ドルと見積もっている。

 ラルフローレン社は、2月にはCEO(最高経営責任者)兼社長のステファン・ラーソン氏が5月1日付けで退社すると発表したが、ラーソン氏も就任して約1年半で退任することになった。新しいCEOに誰が就任するのかも注目されている。



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