セブン&アイHD そごう・西武は企業価値2500億円として調整 ロフトは傘下に残し

2022/11/11 16:56 更新


 セブン&アイ・ホールディングスは11月11日、米投資ファンドのフォートレス・インベストメント・グループとそごう・西武の譲渡契約を締結した。実行日は23年2月1日。譲渡価格は企業価値を2500億円として負債などを調整、実際の額を確定するとしている。

 セブン&アイHDはコンビニエンスストア事業を中心としたグローバルな成長戦略を進めており、そごう・西武の売却先を探していた。重点としていたそごう・西武の雇用維持がかなうと判断しフォートレスに譲渡することにした。フォートレスはヨドバシホールディングスをビジネスパートナーとしており、それも含めて事業基盤を固める見通し。

 そごう・西武の子会社は、ロフトはセブン&アイHDに残し、池袋ショッピングパークなどの5社は引き続きそごう・西武子会社としてフォートレス傘下に移る。このほかセブン&アイHD100%子会社のセブン・フィナンシャルサービスが保有するセブンCSカードサービスの株式51%も譲渡後4カ月以内にそごう・西武に移管されることになっている。

 そごう・西武単体の22年2月期営業収益は4568億円、営業損失35億円だったが、ロフトを除く子会社5社とセブンCSサービスを加えると営業収益4881億円、営業利益10億円になる。



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