三陽商会は顧客が購入した後の「100年コート」を「定期健診」する「100年オーナープラン・ケアプログラム」をスタートした。100年オーナープランに登録している顧客に対し、100年コートの診断と補修をする。
「経年変化や衣服との長い付き合いを楽しんでほしい」としてプログラムを企画した。三陽商会の技術担当者が、購入から3年ごとのオフシーズンに、三陽銀座タワー内の工房で診断する。内容は、「ボタンに緩みがないか」「ベルトループが擦り切れていないか」「ステッチがほつれていないか」など10項目。診断後、ボタンの緩み直しは無償で、希望に応じ袖口や裾周りの擦り切れ補修は有償で行う。完成したコートは10月末までに順次発送する。
17年度の対象会員は13~14年に購入した顧客。申込受付は今月10~31日。自宅に届く発送用の空箱にコートを入れ、三陽銀座タワー内の工房に送る仕組みで、概要はメールや同社ホームページで告知している。
100年オーナープランは13年秋から開始した。「末永く愛用してもらうために、客とのつながりを紡ぐ」ことが目的で、修理や付属品・裏地の取り替えなどを行っている。今年6月末現在で約2500人が登録している。
三陽銀座タワー内の工房の様子。技術担当者が「100年コート」の定期健診と補修作業を行う