アンドエー、ボデガ協業で客層広がる

2015/03/10 06:09 更新


 サザビーリーグのメンズ、レディスのコンセプトショップ「アンドエー」が好調だ。13年春以降、企画や品揃えを徐々にクリーンなストリートスタイルに変更してきたことに加え、昨年3月から今年1月まで、ボストンのセレクトショップ「ボデガ」と組んだイベントを行った効果が大きい。具体的な数字は公表していないが、「この間の売り上げは、メンズを中心に大きく前年を上回っている」(同社)という。

 ボデガのイベントでは、渋谷の路面店を中心にスニーカーやスポーツテイストのウエアを集積。14年春以降、90年代調のストリートファッションが大きなトレンドになったことで、スニーカーの豊富な品揃えが男性客を中心に支持された。

 「以前は20代前半のファッション初心者の客が多かったが、ボデガによってコアなファッション好きや30代にも客層が広がった」と言う。限定品のスニーカーの発売日には開店前に行列ができることも多かった。好調を受け、当初昨年春夏で予定していたイベント期間を秋冬まで延長した。

 01年にショップがスタートした当時の「様々なカルチャーをミックスして提案する」というコンセプトに立ち返り、ボデガに続いて今春夏もカルチャー色の強いイベントを行っている。米ロサンゼルスの注目インディーミュージックレーベル「バーガーレコーズ」と組み、渋谷店入り口の約60平方㍍のスペースで期間限定店を開催中だ。

 プリントTシャツ(6400円)やスエットトップ(1万3000円)、買いやすい雑貨類に加え、同レーベル所属アーティストのカセットテープやLPレコードも販売している。4月以降は渋谷店以外にも広げ、期間は7月末までの予定。

 ボデガでつかんだ新規客に向け、引き続きスニーカーやストリートテイストのウエアも充実する。今春夏はスニーカーでは「アシックスタイガー」の「ゲルライト」シリーズなどを推す。「ボデガとの取り組みで、限定品や別注品のスニーカーも多数入荷するようになった」強みを生かす。

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