概要
フェイラー(FEILER)は、シュニール織を用いたハンカチ、タオルが特徴のドイツのライフスタイルブランド。
シュニールとは、フランス語で「いも虫」の意味。プクプクとした質感が、シュニール織で用いられるモールヤーンの感触と似ていることから、シュニール織と呼ばれるようになったと言われている。フェイラーで使われるシュニール織は、職人が何十もの工程を経て織り上げるため、厚みと柔らかさを兼ね備えており、加えて優れた吸水性、乾燥性、さらに使えば使うほど肌になじむ風合いが特徴となっている。
ハンカチ、タオルに加えて、インテリアクロス、エプロン、クッション、バッグなど豊富なアイテムを揃えており、中高年の女性からの支持が厚い。日本の百貨店のライフスタイル売り場では欠かせない存在となっており、知名度やブランド力の高さから、ギフトとしての需要も高い。
歴史
フェイラー(FEILER)が誕生したのは、チェコとの国境に近いドイツ東部のホーエンベルク。フェイラー社の初代社長であるエルンスト・フェイラー氏が20年を掛け1948年にフェイラーのシュニール織を完成させた。
日本での本格展開は、株式会社モンリーブが1972年に総輸入元として販売を始めたことがきっかけ。モンリーブは2004年に住友商事グループとなり、2012年には住商ブランドマネジメントに商号を変更。その後2018年11月にフェイラージャパン(住友商事100%子会社)がフェイラー事業を継承した。店舗数は2018年11月時点で106、主力の百貨店インショップに加え、銀座には路面旗艦店を開設。ギフトコンセプトショップ「ラブラリー・バイ・フェイラー」も5店舗運営し、ECも強化するなど顧客とのタッチポイントを拡充している。
(2018年12月現在)