「ユウショウコバヤシ」25年春夏 小説『カーミラ』を発想源にヒストリカルな要素

2024/11/07 11:00 更新


 「ユウショウコバヤシ」(小林裕翔)は、ラフォーレミュージアムで25年春夏のショーを単独で行った。

 会場はピンクのチュールで仕切った小部屋、その前にはレースで手作りしたスタンドライトが設置されいる。甘く、シャビーなムードも漂う中で、ヒストリカルなエッセンスの入ったスタイルを見せた。バスト下をギャザーで切り替えたノースリーブドレスは、コード刺繍でかたどった花のモチーフが入る。足元はレースアップ仕様のハイソックスに機能的なスニーカー。小林らしいクラフト感あふれるワードローブを、クラシックな手法の装飾とともにドレッシーに表現した。

ユウショウコバヤシ

 古びた印象のチェックのブラウスはサイドを曲線で切り替え、さりげなくボディーラインをかたどる。ビンテージ感のある刺繍のコットンに花柄刺繍のシースルー素材を切り替えたビュスティエ風ドレス。装飾性の高い素材、メリハリのあるシルエットによって、コレクションに多彩さが増した。インスピレーション源は、19世紀に書かれたゴシック小説『カーミラ』。

ユウショウコバヤシ
ユウショウコバヤシ

(須田渉美、写真=加茂ヒロユキ)



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