「ユミカツラ」は18~19年秋冬クチュールコレクションのショーをパリで開催した。日仏友好160周年を記念して日本文化を大々的に紹介する「ジャポニスム2018」の開幕が間近となり、活気づくパリ。7年前から友禅や和紙、日本画をファッションに取り入れてきた桂由美は、世界に広がる日本の美をテーマに30点を披露した。
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鼓動のようなパーカッションのリズムに乗り、デコルテやバックにフリルをあしらったカラフルなミニフレアドレス、西陣織の輝きと動植物画を組み合わせたマーメイドドレスが登場する。グスタフ・クリムトと尾形光琳、アルフォンス・ミュシャと歌川広重の美を融合させた。また大胆な市松模様や、ポール・ポワレが使ったリバティ社のアーカイブを再解釈して取り入れる試みで、テーマに深みを加えた。
(パリ=松井孝予通信員)
