10種類の花を盛り込んだパネルプリントのドレス
「ユキ・トリイ」（鳥居ユキ）は、24年春夏コレクションをフロアショー形式で発表した。フィジカルでの発表は20年春夏ぶり。「その日のあなたがハッピーになれる服」をテーマに、発色のきれいなプリントドレスや着心地が良さそうなカジュアルアイテムをたくさん見せた。
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冒頭に登場したのは、デニムを軸にしたスタイル。デニムとタフタをドッキングしたショートコート、デニムとスカーフ柄のサテンを組み合わせたトップなどが揃う。柔らかい素材との組み合わせで、どれも軽やかでアクティブなイメージ。デニムパンツやスカートは、スパンコール刺繍のアップリケが輝く。レースでサイドをあしらったものもある。
ひと癖利かせた楽しい花柄のアイテムも多い。フレームの中に10種類の花を盛り込んだパネルプリントのドレスだったり、花でできた円を並べてチェック柄のように配したブルゾンとプリーツスカートのセットアップだったり。そのほとんどがポケット付きで、片手あるいは両手を突っ込んだまま爽やかに歩いていく。モデルも皆にこりとほほえんでおり、手ぶらでさっと出かけられる快適さを感じさせた。
ハンドバッグとサコッシュの2個持ち、エコバッグのようなショッピングバッグといった、日常に寄り添うバッグも目を引いた。
（松本寧音、写真＝加茂ヒロユキ）
