「ユイマ・ナカザト」のデザイナー、中里唯馬は7月7日、仏オートクチュール・プレタポルテ連合協会がオンラインで開催するファッションウィークで、5月に始めたオンラインのオーダーメイドプロジェクト「フェイストゥーフェイス」についてプレゼンテーションを行った。
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中里は今回のファッションウィークの公式ゲストデザイナーの一人として招待された。通常のショーは開けないが、招待されたデザイナーが思い思いに制作した映像作品を通じ、プレゼンテーションを行っている。中里はフェイストゥーフェイスのドキュメンタリー映像を公開した。
同プロジェクトは中里がオンラインで接客し、その後に客から白いシャツを一着預かる。中里は接客時の対話内容をインスピレーションに、預かったシャツを使って新しい服に仕立て直して送り返す。送料は中里が全て負担する。サービスは数量限定で、無料で行うというもの。
ドキュメンタリー映像では、母親から譲り受けた服を使いたいという女性や、画家のバスキアが好きだという男性、全身をまとうような服を着てみたいという女性などが登場し、中里と対話。その内容を基にデザイン画から服が作られていく様子が描かれている。
プロジェクトはいったん終了したが、今後の新たな展開も検討している。