「ヤストシ・エズミ」(江角泰俊)は、東京・渋谷のトランクホテルで18年春夏のショーを行った。「コラージュ」をテーマに、ベーシックウェアを脱構築・再構築したスタイリングを揃えた。
トレンチコート、Gジャン、ボタンダウンシャツといったワードローブの基本アイテムに、切り替え、ドッキング、編み上げといったディテールを加える。コルセットが一体になったシャツドレスにはコートのヨークと袖がつながったパーツをレイヤードし、ワークテイストのロングスカートは、DIYしたように裾に布が重なる。
後半は、アメリカ中西部や中米の荒野の空気を感じさせるスタイリング。ラフなタッチのストライプ柄やバンダナ風スカーフといった要素を取り入れつつも、土臭くはせず、あくまでモダンでクリーンに仕上げた。
コラージュや脱・再構築は、立ち上げ当時から得意としてきた手法。安定感があるが、その分やや予定調和で変化に欠ける印象も。
(五十君花実、写真=加茂ヒロユキ)
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