オアシススタイルウェア「WWS」 学生服に参入

2021/05/13 11:00 更新


 作業着スーツ発祥のボーダーレスウェアブランド「ダブリューダブリューエス」(WWS)を企画・販売するオアシススタイルウェアは、新たに学生服市場に参入した。伸縮性が高く動きやすい独自開発素材を使い、成長を妨げない機能的な制服を提案し、今年度は4月に開校した都内のインターナショナルスクールで採用された。今後は百貨店とも組み、学生服学市場でも販路を拡大していく計画だ。

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 WWSは18年3月の発売後、EC主体に会社やテレワークのほか、作業やデート時にも使える高機能スーツとして人気が上昇。速乾・撥水(はっすい)機能をもち、洗濯機で丸洗いできるため、ウイルス感染対策用としても注目され、卸先は百貨店やセレクト店約80店に拡大。直営でも常設と期間限定で各4店を出し、法人向けの導入企業も900社に達し、21年2月期は売り上げ約9億円、前期比4倍と好調だ。

 2月にボーダーレスウェアとしてブランドを再定義したことを受け、少子化を背景に少量多品種生産で価格が高騰している学生服市場へ参入を決定。オリジナルの単一生地で作るため、高品質で既存より安価な制服を提案する。鹿屋体育大学との共同研究で、伸縮性が高いため一般的なスーツと比べて疲れにくく、集中力が向上する傾向が見られたことも併せて訴求する。

 今春、WWSを採用した学校では「家で洗濯できて経費を抑えられ、清潔さも保てる」と保護者からも好評。今後も新規導入校の開拓を目指し、学校向けに自社と百貨店を通じた営業を強化し、学生服で5億円の売り上げを目指す。

今春、都内のインターナショナルスクールで採用された


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