ワールド、ティンパンアレイとオムニスに出資

2018/04/02 16:00 更新


ティンパンアレイが運営するユーズドセレクトショップ「ラグタグ」

 ワールドは2日、子会社のワールドインベストメントネットワーク(WIN)がファッションレンタルサービスのオムニス(東京)を3月30日付で持分法適用関連会社に、2日付でユーズドセレクトの「ラグタグ」などを展開するティンパンアレイ(東京)の全株式を取得し、連結子会社化した、と発表した。二次流通企業2社への出資は、プラットフォーム事業の幅を広げることで、「ファッション産業の活性化に貢献する総合サービス企業グループ」を確立することが狙い。

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 オムニスは、サブスクリプション型のファッションレンタルサービス「サスティナ」の開発、運営を手掛けている。WINは、オムニスの発行済株式の46・6%を取得した。各システムを自社開発できる人員体制、ユーズドの買い取り、販売などの「物流を含めた二次流通のノウハウとプラットフォームを保有している」ことが強みとみている。ワールドグループの店舗網や「ワールドプレミアムクラブ」の会員基盤などとの連携による「様々なデジタルサービス」を開発する。また、他社ファッション企業や異業種企業に対するプラットフォーム化も想定している。

 ティンパンアレイは、「ラグタグ」13店舗、姉妹店の「rt」(アールティー)を2店のほかオンラインショップを展開している。WINは、ディンパンアレイの全株式を、新生クレアシオンパートナーズが管理・運営するティンパンアレイ投資事業有限責任組合から取得した。ワールドグループの経営資源を掛け合わせることで、ティンパンアレイのリユース事業のさらなる強化に取り組む。また、「一次流通、二次流通の壁にとらわれない、新たなファッション価値の提供にチャレンジする」考え。

 2社への出資額は未公表。2社とも社長は変わらないが、ワールドグループが役員として入る予定だ。



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