ワールド、4月から持ち株会社制に移行

2016/11/29 18:00 更新


 ワールドは17年4月から持ち株会社体制に移行する。既存ブランド事業の分社化による権限委譲と機動的な市場変化に対応し、「新たな革新的事業モデルの確立」を進めることが狙い。社名など詳細は今後検討していくが、新たに十数社の子会社を設立する方針。

 持ち株会社体制の枠組みは、現ワールドが事業持ち株会社となり、国内各ブランド事業を業態や販路ごとに分社化、プラットフォーム事業にも新たな子会社を設立するもの。国内ブランド事業は、「百貨店レディース」「メンズ&スポーツ」「雑貨」「ミドルロワー第一」「ミドルロワー第二」「卸」「開発・改革」のくくりで子会社を新設する。

百貨店レディースは「アンタイトル」「リフレクト」など、メンズ&スポーツは「タケオキクチ」「アダバット」など、ミドルロワーは広域型SCやNSC(近隣型ショッピングセンター)向け、開発・改革は「アクアガール」「ドレステリア」などを担う事業子会社とする予定。

 プラットフォーム事業は、ワールドストアパートナーズやワールドプロダクションパートナーズなど既存子会社に加え、「プラットフォームビジネス」の子会社を新設する。生産から販売、各種ビジネスサービスの〝プラットフォーム機能〟を生かし、既存ブランド事業の枠を超えた「異なる事業モデルの開発」を推進する子会社となる。海外ブランド事業は、台湾ワールド、ワールドサハファッション、韓国ワールド、中国ワールドの既存体制を維持する。

 同社は、15年度から3カ年計画で構造改革に取り組んでいる。16年度上期(4~9月)業績で2期連続の営業増益を達成するなど構造改革が進展しているため、17年度を構造改革の〝仕上げ〟と、再成長に向けた次の段階への移行を進める年度に位置づけた。事業持ち株会社名、子会社名などは2月にも決定する予定。持ち株会社の経営体制は現体制のまま移行する模様。



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