ワークマン 新業態の1号店をららぽーと立川立飛に

2018/07/26 14:58 更新


 作業服・作業用品のFC専門店チェーンのワークマン(高崎市)は、一般客向けの高機能ウェアの新業態「ワークマンプラス」を9月5日、ららぽーと立川立飛に開設する。2号店も11月上旬、首都圏の大規模ショッピングセンターに出店予定。数年内にSCやモール中心に100店を出店し、新業態で120億円の売り上げを目指す。

 ワークマンは現在、働く人のための作業着や安全靴、作業用品の専門店825店を全国に出店している。売り上げと純利益は8期連続で増収増益と好調。しかし主要顧客の建設技能労働者は、団塊の世代が引退を向かえた影響で減少傾向なため、対象を建設系などの職人の個人客から、小規模法人と、一般客に拡大中。2年前に一般客向けのアウトドアやスポーツ系のPB3ブランドを立ち上げ、全店で販売して好調だ。

 一般客向けの3PBは、作業着用に開発したプロ仕様の高機能品を用途別にブランド化。アウトドアウェアの「フィールドコア」、スポーツウェアの「ファインドアウト」、バイクや釣り用レインスーツ「イージス」があり、通常のアウトドアウェアの半額以下、スポーツウェアの3分の1以下の価格で好評だ。3PBの売り上げは、初年度の17年3月期30億円から、18年3月期は60億円に倍増。今期も115億円を見込んでいる。

 3PBを集めた新業態では、プロ向けの作業着や作業用品は販売せず、防寒・防暑・防水・防風などの機能性や動作性に優れた一般客向けウェアに特化する。あきのこないベーシックなデザインで、プロ使用も可能な商品を10万着単位など大量に生産し、高機能ウェア市場では少ない低価格品業態として打ち出す。大型SCやモール中心に出店を広げ、「4000億円規模との高機能ウェア市場で、25%の市場占有率獲得を目指す」。

 1号店は売り場面積約198平方メートルで、初年度売り上げ目標は1億2000万円。有力SCに10店舗を出店して運営手法を確立し、既存業態と同水準の採算性のめどが立ち次第、FC化して100店規模に店舗網を拡大する計画。新業態出店後も、3PBは既存業態でも販売を続け、認知度が上がれば既存店の一部店舗でワークマンプラスのインショップ化も検討する。

スポーツウェア「ファインドアウト」やアウトドア系など3PBを販売


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