WJKWがリブランディングして再始動

2016/12/09 17:31 更新


 07年春夏にスタートし、14年に休止していたレディスブランド「WJKW」が、レディス、メンズブランドとして再スタートする。エストネーションのメンズのオリジナル企画などを担当してきた白木大地と、「アツシ・ナカシマ」の中島篤がデザインする。白木と中島らが立ち上げ、尾州の染色整理加工大手のソト―が出資するハッシュ(東京、萩原真一社長)が、ブランドの商標権を創業デザイナーの橋本淳から買い取った。17年春夏から徐々に販売を開始し、17~18年秋に本格的に立ち上げる。

 30代以上の男女に向けて、着心地の良いジャージー素材を軸に、オンとオフの両シーンで着られるウエアを企画する。ダブルシーム縫製によって、更に動きやすさを追求した点がポイントだ。仕上げ加工で布帛のような表情にした素材も多く、カットソートップだけでなく、アウターやボトム、ドレスなど、フルアイテムを揃える。「日本の素材ではデニムが有名だが、実はジャージーも非常に高品質で、その仕上げ加工の殆どをソト―が手掛けている」(白木)ことから、ソト―と共に素材から開発した。

 WJKWのもともとの強みであるミリタリーテイストを生かしつつ、よりクラシックでクリーンなムードに仕上げた。商品構成はレディス6割、メンズ4割。価格はコートで5~6万円、パンツ3万円前後、カットソートップは9000円から。白木が素材開発やディテールデザイン、中島が立体デザインを担当する。

 17年春からセレクトショップへの卸販売をスタートし、本格デビューと位置づける17年秋からは、橋本淳との協業ラインも企画する考え。米国を中心とした海外市場の開拓や、直営店の出店、ランウェーショーの開催などもめざす。

 全くの新規ブランドとして立ち上げず、WJKWの名前を引き継いだ理由の一つは、ブランドの知名度の高さ。また、「日本ではあまり例のないリブランディングを行うことによって、元気の無いファッション業界に一石を投じたい」とも考えたという。

 メンズの「wjk」はWJKWとは全く別のブランドとして、引き続きモリリンが手掛けている。

布帛のような表情のジャージーもあり、フルアイテムを企画する
布帛のような表情のジャージーもあり、フルアイテムを企画する


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