「ウィーウィル」春夏 セットアップを新しいバランスで

2019/08/30 10:58 更新


 「ウィーウィル」(福薗英貴)は都内で20年春夏のプレゼンテーションを見せた。「シーソーゲーム」をテーマに、クラシックスタイルをフレンドリーな雰囲気で見せた。

 床にはグリーンが敷き詰められ、野球ボールが転がる。片側にはベージュ系のジャケットとパンツを着用したモデル9人がベンチに座り、ラフに会話を楽しむ。もう一方にはブラック系で揃えたトルソー9体が居座る。

 「セットアップを見せることにフォーカスした」と福薗。それぞれの着こなしを上下一対の野球のユニフォームに置き換えて、デイリーできちんと感のあるバランスに新鮮味を出した。

 ベースは、肩幅が広めのジャケットに、だぼっとしたパンツを合わせる50年代のスーツ。肩パッドは入れずに肩の位置をドロップさせて、適度なカジュアル感を出す。

 パイルを使ったテーラードジャケットの下に、生成りのニットで出来たベースボールシャツを合わせたり、野球のボールのようなステッチを入れたノーカラージャケットを提案したりと、リラックスムードのスタイルで今っぽく見せた。

 ユニフォーム風のストライプ柄をツイルの先染めで表現するなど、品の良さも大事なポイント。ゆとりのあるシルエットでも、すっきりした裾のラインが配慮されて古臭くは見えない。心地良さとともにエレガンスを日常生活に引き付けた。

ウィーウィル


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