ウェアラブル、表参道に店舗オープン BtoCで市場開拓

2019/09/27 06:29 更新


 ウェアラブル製品を開発・販売するウェアラブル(東京、大久保学社長)がBtoC(企業対消費者取引)にも本格的に乗り出す。その一環で27日、東京・表参道に店舗をオープンする。

 主力商品は心拍センサーを搭載したスポーツブラジャーやTシャツなどのアパレル。今後は、現在開発中のGPS(全地球測位システム)や小型バッテリーなどを搭載した眼鏡やバッグといったファッショングッズも投入し、品揃えを拡充する。

 本店となる店舗は10日にプレオープンし、27日にグランドオープンする。3層の路面店で売り場面積は約160平方メートル。1、2階には、健康や美容に気を配る20、30代の女性を主な対象としたスポーティーなアパレルを並べる。現在のアイテム数は約50だが、ファッショングッズ類も加えて80点まで増える予定。

 3階はカスタマーセンターで、商品やサービスの利用方法を説明するなどコミュニケーションの場とする。

表参道にオープンする店舗

 同社はITのプラウドグループが新規事業分野の一つとしてウェアラブル市場に着目し、16年に設立。その知見・ノウハウを生かしてウェアラブルのソフトウェアを開発し、ウェアラブルサービスの肝となるアプリケーションソフトを提供する。

 一方、センサーやアパレルなどのハードウェアの生産は、中国メーカーの協力を得て、中国内でサプライチェーンを完結させ、開発から製品化まで素早く行う。心拍を計測するためのセンサーは、米デュポンの導電性ポリマーを活用した。

 両社は8月、日本における業務提携契約を結び、ウェアラブル製品はデュポンの素材および技術の提供を受け、新製品の開発を加速する考え。

主力商品のスポーツブラジャー。心拍センサーを搭載している


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