ワコールが技能実習生支援団体に500万円寄付 賃金未払い問題を受け

2022/12/09 06:25 更新


 ワコールは、ベトナム人技能実習生11人への賃金未払い問題が判明した委託先の愛媛県西予市の縫製工場が自己破産した問題を受け、ベトナム人技能実習生・留学生の支援を行う「日越ともいき支援会」に500万円を寄付した。寄付金は同支援会を通じて、当該委託先で働いていた技能実習生の生活支援に役立ててもらう。

 当該委託先にとってワコールは取引先の一つ。ワコールは1次委託先を通じて通信販売カタログ用のパジャマの生産を発注していた。今回の件についてワコールは、「発注元の1社として、今回の賃金未払い問題の発生を非常に重く受け止めるとともに、技能実習生11人に速やかな救済が必要とし、支援内容を検討してきた」と寄付を決めた。

 ワコールではCSR(企業の社会的責任)調達ガイドラインに沿って調達活動の継続的な是正・改善に努めてきたが、「この事案を踏まえて、これまでのCSR調達に関する取り組みに改善の余地があると認識し、早急にCSR調達活動の実効性向上に向けた施策を講じていく」としている。委託先の技能実習生の労働問題に対して補償を行うのは、国内では異例。



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