《視点》小さな消費者に学ばされる

2020/08/21 06:23 更新


 こんな時期だが、車検を近く控えたタイミングで傷をつけてしまったため、親が自家用車を買い替えた。我が家の注文した車種は人気で在庫がないとのことで、納車まで2カ月かかることになった。販売員によれば、外出自粛で遠出をできずお金を使わなかったゴールデンウィーク後から、急に販売が回復したという。メーカーはこの間、需要に応じて減産調整をしており、生産が追い付かないそうだ。消費者心理を見極める難しさを私生活で改めて感じた。

 消費者心理といえば、今回驚いたのは、小学生の弟がエコに対し強いこだわりを持っていたことだ。旧車の総走行距離が10万キロに満たないため使い続けたいと強く希望したり、新車の車種は環境に良いのか気にしたり。親に促され自ら販売員に尋ね、説明を受けて納得したうえで購入に賛成してくれた。

 親は経済面を真っ先に考えて買い替えに踏み切った。おそらくゴールデンウィーク後に車を買い替えた人々もそうだろう。ぎりぎりジェネレーションZの私も弟ほど幼少期にエコを意識していなかった。一方、幼い子は根本から買い物への意識が違う。あらゆるビジネスで持続可能性を追求する今、小さな消費者に学ぶことは多い。

(稜)



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