冬物セールはいま一つだったが、春物プロパーが好調だった。オケージョン需要が活発化し、ジャケットやニットアイテムが売れた。春物プレ企画が1月末から2月初旬に本格化し、外出機会が増えたことで需要を押し上げた。春物の投入が本格化していく3月に向け、卒業・入学のマザーニーズや様々な行事に向けたオン・オフ兼用のオケージョンニーズに対応する。春物は明るい色目が広がっている。(価格は税込み)
【関連記事】百貨店自主編集11月の売り場観測 汎用性あるアイテムがコート苦戦を補う
三越銀座店「ルプレイス」
レース、フリル使い
売り上げは40%増で、ほぼプロパー品が占めた。銀座の立地もあり、甘めテイストで明るい色柄の売れ行きが良い。レース、フリル、リボン使いのセットアップ、ベージュやグリーンの花柄など春らしい装いが人気だった。2月中旬に投入した「ツルバイマリコオイカワ」の別注カラー3型をはじめ、きちんと感がありながら、オン・オフの汎用性のあるジャケットや一枚で着られるワンピース、セーターが売れた。韓国や中国などのインバウンド(訪日外国人)需要が堅調だった。国内客と同様に「気に入った商品を試着して吟味して購入する事例が増えている」という。3月は卒業・入学、謝恩会などハレの日に対応しながらも、汎用性のある商品を拡充する。
高島屋新宿店「スタイル・アンド・エディット」
インバウンド比率が10%
この記事は有料会員限定記事です。繊研電子版をご契約いただくと続きを読むことができます。
すべての記事が読み放題の「繊研電子版」
単体プランならご契約当月末まで無料!