UA、ファッション目線で住空間を監修 1月から販売 

2017/12/21 04:27 更新


セレクトの店頭で使う内装の意匠を使い、リノベーション物件にファッション性を付与する

 ユナイテッドアローズは、18年1月からマンションリノベーションサービスを開始する。中古マンション再生を手掛けるグローバルベイスと組み、内装デザインや家具などをユナイテッドアローズがプロデュースした物件を販売する。

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 「リ・アパートメント・ユナイテッドアローズ」は、同社の顧客をターゲットに、服ではなく住空間そのものを売ろうというプロジェクトだ。都内など都心部の中古マンションのリノベーション事業で実績のあるグローバルベイスが、物件の調達と施工を担う。間取りや仕様をユーザーの好みにカスタマイズするのに加えて、ユナイテッドアローズが内装プランを作成する。

 デザインは「ユナイテッドアローズ」や「ビューティ&ユース」などの店舗開発担当が携わり、店で使う床材や壁のタイルの意匠を使うほか、クローゼットやテーブル、収納にも店舗什器のデザインを流用する。店頭で商品が映えるように考えた什器や照明のノウハウを住宅にも用いることで、居住性に加え、ファッション好きのユーザーにも満足度の高いリノベーション物件に仕上げる。

クローゼットにも店頭のレイアウトで使うアイデアを盛り込んだ

 吉祥寺駅に近い武蔵野市のマンション内にモデルルームを設置した。来年2月と4月には都内に別のモデルルームも設置する。マンション自体の価格を除いたデザイン料込みのリノベーション費用は1200万~2000万円程度。

 ユナイテッドアローズは、中期ビジョンで衣料品以外の分野で事業領域の拡大を狙っている。今回のリノベーションサービスでも内装や家具のデザインなどのプロデュース以外に、調度品に使う生活雑貨も販売することを計画している。住居分野に取り組むことで家具や調度品、生活雑貨全般で顧客との接点を広げたい考えだ。




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