フランスで最も寒さの厳しい東部に住む人たちに、暖かさを伝えたい――ユニクロが「ヒートテック」を積んだトラックで、東部6都市を約1カ月間巡回するポップアップロードツアーを行った。
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ユニクロの代表商品であるヒートテックを通じて話題を広げ、新規顧客との出会いを生み出そうとするユニークな企画。約12.5平方メートルの売り場スペースを持つ特別仕様のトラックで、ユニクロの店舗のない場所に行く。客に直接商品を手に取ってもらうことでブランドや商品の理解を深めてもらい、現地での反応やデータを収集する役割も担う。
巡回先では幅広い年齢層の人々がトラックを訪れ、ヒートテックを試しながら興味や驚きを見せた。また、店舗のない地域でもユニクロの知名度が高いことが実感された。「ユニクロは知っているが、ヒートテックは知らない」という来場者もおり、商品説明を通じて新たな購買層にリーチした。
トラックの周りにはヒートテックフォトブースや、ヒートテックブランケットにくるまりながらホットドリンクを楽しめるミニカフェも併設され、仏東部の風物詩、クリスマス市のようなにぎわいを見せた。
(パリ=松井孝予通信員)