アンダーアーマー×筑波大、包括的協定

2016/11/15 16:16 更新


 米スポーツブランド「アンダーアーマー」を国内で展開するドームは、筑波大学と包括的パートナーシップ協定を締結した。大学スポーツを産業化し、大学とブランド双方の価値を高め、教育環境の改善を目指す取り組みで、今年4月に発表した関東学院大学とのパートナーシップに続く2例目となる。国立大学と組むのは初めて。

 同協定では①ユニフォームを含む商品の提供とライセンス商品の開発・販売②米テンプル大学との共同研究③各体育会部を統括する「体育局」設置による組織改革などが柱。既に筑波大のビジュアル・アイデンティティーとなるスポーツエンブレムを新たに策定。「つくばブルー」で統一したアンダーアーマーの新ユニフォームを開発し、ラグビー部など8チームでの採用が決まった。同時に新エンブレムを使ったTシャツなどライセンス商品も作り、今後大学内で販売する。

 共同研究では、既に大学スポーツの産業化を具現化しているテンプル大学とともに、日本の大学で理想的な体育局のあり方を見出す。アメリカで先行する学生競技者に対する教育マネジメントの現状と課題を調査し、「日本版大学体育局」の実現可能性を探る。17年3月に研究結果をまとめ、来年度をめどに筑波大学内に体育局を設置し、ドームからも人材を受け入れる。

 ドームでは今回と同様の包括協定をあと3~4大学と進め、「社会的な気付きを促したい」(安田秀一代表取締役CEO=最高経営責任者)とする。

ユニフォームはフューチャーブルーで統一(左から3人目が安田ドーム代表、4人目が永田恭介筑波大学学長)



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