東京で創業115年の内田染工場(文京区)は今年、欧州やアジアの合同展や期間限定店に参加し、新規開拓の手応えを得た。香港では染色技術を現地の消費者に実演して好評だった。「可能性を感じる一年だった」と内田光治代表取締役は話す。
(関麻生衣)
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日本アパレル・ファッション産業協会(JAFIC)の「J∞QUALITY(Jクオリティー)ファクトリーブランド・プロジェクト」に初参加し、1月に伊メンズ見本市ピッティ・イマージネ・ウオモに出展した。東洋紡糸工業のカシミヤ糸を使い、大河内メリヤスで編み立てたプルオーバーをグラデーション染めした製品を出し、現地のバイヤーから注目を集めた。発注には結びつかなかったが、2月のパリの商談会にも参加し、欧州での販路を探った。