鶴屋百貨店は今秋、約6億円を投じて婦人・紳士服、食料品売り場を改装する。また来春には本店駐車場ビル1階に、友の会会員(約10万人)やハウスカード会員(約4万3000人)を対象としたフィットネスジムを開設する。来年夏に近隣の桜町再開発事業で約150店が入居する商業ゾーンが開業、21年春にはJR熊本駅ビルの開業が控えており、売り場の魅力を高めるとともに健康増進を切り口に新たな来店動機となるフィットネス事業に参入する。
【関連記事】《人事・機構》鶴屋百貨店(5月28日)
秋の改装では本館3階婦人肌着売り場を全面改装し、新たに健康や美容のための商品を揃える。コスメデコルテやリマンマ、CW‐X、美容家電のパナソニックビューティー、アンティームオーガニックなどのほか、栗原はるみカフェも導入する。婦人服では新規にトゥービーバイアニエスベー、ベイジ,、ズッカ、エムズグレィシーを導入、既存の約20区画を改装する。
東館4階の紳士用品売り場は約100平方メートル拡大し、東館5階からバッグや香水などの雑貨を移設・集約、スーツやシャツのオーダーも拡充する。5階の移設跡は好調なフィットネスやヨガウェアを拡充する。
フィットネス事業は自社スタッフを養成しながら来春の1号店に続き、食品スーパー子会社のフーディーワン各店にも併設していく計画。
昨年7月から約4億円をかけて進めている本館の耐震工事は12月までに完了、19年2月期は休業日は前期同様の16日とし、売上高580億円(前期比0.5%増)、経常利益8億7000万円(43.3%増)を計画している。