東急不動産は、24年春に東京・渋谷区神宮前六丁目の明治通り沿いに開業する商業施設「東急プラザ原宿」(ハラカド、地下3階~地上9階、延べ床面積約1万9940平方メートル)の中核となる地上3階クリエイターズフロアの概要を公表した。
(有井学)
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全体コンセプトの「クリエイターが集い、新しい文化を創造・発信する施設」に沿って、ラウンジやギャラリー、イベントスペースを中心にした「クリエイターズプラットフォーム」とする。近接する東急プラザ表参道原宿5階に8月1日にオープンした物販とカフェ、イベントスペース、シェアオフィスなどが一体化した新フロア「ローカル」などとも連携し、「原宿・神宮前エリアの持つ文化醸成力・文化発信力を復活させたい」という。
クリエイティブディレクターの大木秀晃氏とプロデューサーの城本久嗣氏がプロデュースする会員制のクリエイティブラウンジを軸に据える。カフェラウンジや大型アンティークスピーカーを備えたミニシアター、期間限定催事スペース、ギャラリーなどで構成する。
さらに、ハラカドのロゴデザインも担当したアートディレクターの千原徹也氏のデザイン事務所「れもんらいふ」が入居、様々なクリエイターやアーティストをゲストに呼び、デザインからクリエイティブを学べる会員制サロンや、クリエイターが作品を発表し展示や販売もできるギャラリー、催事スペースも備える。
このほか、大木氏が代表を務めるクリエイティブ会社によるフォトメディアスタジオや、動画の撮影・配信などができるソーシャルスタジオ、FMラジオ局「J-WAVE」による新ラジオ放送局、静岡県浜松市の老舗うなぎパイ店「春華堂」によるカフェや、ジョージクリエイティブカンパニーによるアートギャラリー「匿名希望画廊」、日本出版販売の子会社、ひらくがプロデュースする、出版社からの提供を受けたり一般からの寄贈で集まった3000冊を超える雑誌のライブラリー「カバー」を入れる。カバーは2階の共用スペースも使用し、「来館者のクリエイティビティーを刺激する街の雑誌図書館とし、原宿の新しい〝たまり場〟を目指す」。