Tokyo新人デザイナーファッション大賞 「新規応募は行わず」

2020/02/07 06:25 更新


 新進デザイナーの登竜門として若い才能を発掘し続けてきた「Tokyo新人デザイナーファッション大賞」が、アマチュア部門、プロ部門とも新規募集を行わないことを発表した。

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 同賞は、オンワード樫山が84年に「オンワード新人デザイナーファッション大賞」としてスタートした。04年から経済産業省の支援を受け、財団法人日本ファッション協会主催の人材育成事業として継承された後、06年からファッション戦略会議(JFW推進機構の前身)が主催に、08年から東京都との共催によりJFW(東京発日本ファッション・ウィーク)の一環として開催してきた。

 11年からTokyo新人デザイナーファッション大賞に名称変更し、繊維ファッション産学協議会を通じて文化学園が業務受託して文化学園国際ファッション産学推進機構が管理運営してきた。その際、従来のアマチュア部門に加え、プロ部門を新設。プロ部門は東京都、アマチュア部門は一般財団法人日本ファッション教育振興協会が共催となって、若手デザイナーの発掘と、インキュベーション(ふ化)事業を進めてきた。

 プロ部門は、一定のレベルに到達しているデザイナーを毎年10人選出し、最長3年のビジネス支援を行うプロジェクトで、「ダブレット」や「ターク」をはじめとする多くの才能をサポートしてきた。18、19年度に選出されたデザイナーは、それぞれ20年度末、21年度末まで予定通り支援を受ける。アマチュア部門は、日本発のファッションデザイナーコンテストとして名称などを変更しながら35年続いたが幕を閉じることとなった。



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