ミッドタウン春の改装、こだわり派へ

2015/04/06 08:56 更新


 三井不動産グループの大型複合施設、東京ミッドタウン(東京都港区、運営・東京ミッドタウンマネジメント)は3日、商業ゾーンで6店を導入、1店を移転・改装した。上質で高感度な店を拡充し、「こだわりのある商品を求める顧客に向けたライフスタイル提案」を強める。

 新店はファッションに特化した三越伊勢丹の中型店「イセタンサローネ」のほか、オーガニックコスメ・生活雑貨・ウエア主力の英「バンフォード」、オーストラリアのコスメ「イソップ」、リラクゼーション「グランラフィネ」、ジュエリー「タサキ」、フローズンフルーツバー専門店「パレタス」。バッグ・革小物「クラチカ」を移設した。

 バンフォードは国内直営1号店で、ストーンマッサージなどのスパを併設した旗艦店。パレタスは国産フルーツや野菜を多用したアイスバーが主力で、初めてカフェを併設し、同店オリジナルメニューも導入した。イセタンサローネやタサキなどでも同施設の中心客層である比較的裕福な港区居住者のニーズに対応し、高感度で高額な商品を充実した。

 同施設商業ゾーンは13年4月に07年の開業以来最大規模となる改装をファッションを中心に実施。港区などの近隣居住者と就業者の需要を外国人を含めてつかみ、14年3月期で売上高約268億円(前期比約13%増)を達成。15年3月期は改装工事に伴う休業区画を含めた全体で前期並み、営業区画ベースで5%増と順調だった。

 改装で、「こだわりを様々なジャンルでつなげ、買い回りを促進したい」という。7月10日には伊ナポリの高級紳士服ブランド「イザイア」の国内初の直営店を「ストラスブルゴ」の近くに導入、上質なライフスタイル提案をさらに強める。

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