東京・六本木の東京ミッドタウン(運営は東京ミッドタウンマネジメント)は上質で、高感度なファッションと飲食を中心に商業ゾーンの売り上げが順調だ。前期(25年3月期)売上高はファッションに加え、インバウンド売り上げの大幅な増加が寄与して、高額品が伸び、過去最高額の約320億円を達成。今期は、「上期は高額品の免税売り上げが落ち着いたが、最近は復活し、全体の売り上げも好調」(荻原智子タウンマネジメント部商業運営グループグループ長兼オペレーションセンターセンター長)と言う。
ファッションは期間限定店を含め、秋にガレリア2階に導入した新店・改装店の売り上げも寄与している。施設のコンセプトである「ジャパンバリューの発信」に沿って、日本のデザイナーブランドを強化。10月1日にメンズ・レディス・キッズ「CFCLロッポンギ」を移転・拡大した。ラウンジスペースや広めのフィッティングルームを設けるなど「ゆったりと買い物できる空間」にし、同ブランドの都内直営店で初めてオーダーメイドも導入した。さらに、11月15日にイッセイミヤケのメンズウェア「オムプリッセ・イッセイ・ミヤケ/ロッポンギ」を導入、同階にあるレディス「プリーツ・プリーズ・イッセイミヤケ」との相乗効果も狙った。併せて「新規客を開拓する」狙いで、10月10日に期間限定で、レディス「エンフォルド」を導入した。
売り上げはいずれも「好調」。オムプリッセは「ブランドの顧客を中心に、夫婦での買い物が目立ち、高額品が売れている」という。
